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ブログ「本音でズバッと」

日米首脳会談 法の支配に基づく国際秩序の重要性を確認

2022.05.25

米国のジョー・バイデン大統領が来日し、岸田文雄首相と23日、対面による初の日米首脳会談を行った。今回の訪日で、米国がインド太平洋への関与を強化し続けることを力強く示したことを評価したい。

会談のテーマは多岐にわたるが、岸田首相が共同会見で述べたように、重要な意義は2つある。

1つは、ロシアによるウクライナ侵略に直面し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を断固として守ること。もう1つは、インド太平洋地域の平和と繁栄確保が、国際社会の最重要課題であることを確認したことだ。

また、バイデン大統領が、米国の主導するアジアで初めての経済連携である「IPEF(インド太平洋経済枠組み)」の立ち上げを表明し、岸田首相もこれに参加して協力すると応じるとともに、米国にTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への復帰を促した。経済のみならず安全保障の観点からも、この機会を活かすべきである。

24日には、日米両首脳に、インドのナレンドラ・モディ首相と、就任したばかりのオーストラリアのアンソニー・アルバニージー新首相を迎えて、4カ国による戦略的枠組み「QUAD(クアッド)」の首脳会合が開催される。

ここでは、日米首脳会談の成果をもとに、4カ国が連携を強めることが重要である。ロシアと関係が深く、中国と国境紛争を抱えるインドや、労働党に政権交代したオーストラリアが、「自由で開かれたインド太平洋」の秩序を保持していく協力関係を確認することが期待される。

岸田首相の就任から7カ月で実現した対面会談だが、結果的には、韓国の新大統領や、オーストラリアの新首相就任のタイミングで、バイデン氏の訪日が実現した。日米やクアッドの首脳会合、来年のG7(先進7カ国)首脳会合の広島開催決定まで、実り多いものとなった。

元国会議員のJRパス不正使用 再発防止策の検討必要

さて、JR無料パスの不正使用で、元国会議員の山下八洲夫容疑者が逮捕された。現職の国会議員になりすまして新幹線のグリーン券などをだまし取った詐欺の疑いだ。立憲民主党岐阜県連の常任顧問を務める山下容疑者は、落選から10年以上経ちながら、取り調べに対し、「昔の経験が忘れられなかった」と語り、長期間繰り返していたとみられている。

元国会議員による極めて悪質な事件であり、立憲民主党は「除名」処分とした。

被害の弁償で済ませるだけでなく、具体的な再発防止策も検討しなければならない。現職議員には顔写真入りの「議員証」カードが各院から発行されている。JR無料パスを利用する際に、提示を義務付けて簡単に本人確認できるようにしてはどうか。この議員証は退任のときに返還してもらえばよい。

(公明党代表)

【2022年5月25日(24日発行)付 夕刊フジ掲載】