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ブログ「本音でズバッと」

朝鮮半島が再び緊迫、日米、日米韓の緊密な連携を

2019.12.18

このところ北朝鮮情勢が緊迫している。北朝鮮は8日、これまで長距離弾道ミサイルを発射してきた施設で「7日、非常に重大な実験を行った」と発表した。これはICBM(大陸間弾道ミサイル)再発射へ向けての新たな動きとの見方が出ている。

また、北朝鮮は、米国との非核化をめぐって「交渉の期限を年末」と一方的に設定し、その「最終判断は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が行う」との方針を示して、米国を挑発している。

クリスマスにもICBMを発射するのではとの懸念から、米国は11日、国連安全保障理事会の議長国として公開の会合を開き、北朝鮮が「挑発行為をやめなければ、相応の対応をする」と強く牽制(けんせい)した。

これに対し、北朝鮮は「13日、核抑止力のため重大な実験を行った」と2度目の実験を発表し、挑発をエスカレートさせている。

米国と北朝鮮の非難の応酬が続いており、米軍や自衛隊は警戒態勢を強めている。ミサイル発射が度重なり、朝鮮半島が緊張した2017年の状況に戻りかねないとの不安もよぎる。

こうしたなか、米国のスティーブン・ビーガン北朝鮮担当特別代表が16日、訪問先のソウルで会見し、北朝鮮が一方的に交渉期限を年内としていることついて、米国側に「期限はない」ことを明確にした。そのうえで、「米朝の両首脳が約束したことを実現することが目標だ。仕事を終わらせよう」と非核化交渉に応じるよう呼びかけた。

ビーガン氏は17日まで韓国に滞在し、北朝鮮側との接触があるか注目されている。その後、来日も予定されており、日米、日米韓の緊密な連携のもと、日本は「拉致」「核・ミサイル」の懸案を包括的に解決し、国交正常化を目指す基本方針を掲げ、米朝の交渉を後押しすることが重要だ。

外交努力を見守るとともに、正恩氏と条件を付けず向き合う姿勢も忘れてはならない。

今年5月にスタートした令和元年も残りわずかとなった。「令和」の元号は時間とともに浸透し、好感されているようだ。今年の漢字に「令」が選ばれたのも、そうした雰囲気を反映したものだろう。

即位礼正殿の儀では、雨が降り続くなか、クライマックスの一瞬に晴れ間が現れ、虹もかかって天も寿(ことほ)いだ。世界各国からお祝いに来られた方々は、ラグビーW杯の盛り上がりとともに、日本の伝統や文化の底に流れるものを感じ取ったに違いない。

一方で、この秋は台風や豪雨の災害も多かった。改めて、被災された全ての方にお見舞い申し上げたい。

まもなく、令和で初めての正月を迎えることになる。来年こそは気を引き締めて、災害に強く、経済の下方リスクを乗り越え、明るい未来の構築へと向かう1年にしたい。

(公明党代表)

【2019年12月18日(17日発行)付 夕刊フジ掲載】