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ブログ「本音でズバッと」

「政治家・安倍晋三」の軌跡が集約

2022.08.31

安倍晋三元首相の葬儀・告別式は、東京・芝公園の「増上寺」で営まれ、8月25日に「四十九日」の法要を済ませた。衝撃の事件から、もうそれだけの時間がたったのかと感慨深い。

23日付で、夕刊フジ追悼特別号『安倍晋三元首相 連載集』が発刊された。2005年1月以降17年間の連載コラムや単独インタビューからえりすぐりの「生の声」が掲載されている。

スタートは「挑戦する政治」のコラムで、自民党幹事長代理から第1次政権発足直前の官房長官時代まで歯切れのいい攻めの主張を展開する。民主党政権下の10年10月からは「突破する政治」を、第2次政権についてからは、インタビューに切り替え、退任後の今年2月から「日本の誇り」のコラムを再開した。ここに、政治家・安倍晋三の軌跡が集約されている。

今年の新春特別号では、発足から2カ月の岸田文雄政権について、「安定的に政権運営をしている。あとは22年の通常国会を乗り切り、夏の参院選で勝利することだ」と語っていた。その勝利を見届ける目前の急逝が惜しまれてならない。

最後となった6月17日付のコラムには、安倍氏が通常国会が波乱なく、予算委員会も平穏だったと振り返ると、高木毅国対委員長が「総理の人柄が違っていたのでは」と冗談で応じ、「残念ながら、その通りかもしれない(笑い)」と安倍氏らしいユーモアを披露している。

経済財政、外交・安全保障、政権運営、憲法改正など、安倍氏は信念のままに走り抜いた。旗印がはっきりしているだけに風当たりも強かった。本当の評価には、もう少し冷静になる時間が要るだろう。「連載集」はまたとない資料となるに違いない。

安倍氏の「四十九日」に合わせて、警察庁の中村格(いたる)長官と、奈良県警の鬼塚友章本部長が引責辞職した。当初から警備のミスを認め、再発防止策と新たな態勢を整えて身を引いた。

1960年、浅沼稲治郎・日本社会党委員長が刺殺されたときは、事件翌日に当時の国家公安委員長が更迭されている。岸田政権は、当時の二之湯智国家公安委員長が参院選後の7月25日に参議院議員の任期を満了したため、8月10日内閣改造を断行し、新たに谷公一衆議院議員を国家公安委員長に任命し、更迭の形はとらなかった。

秋葉剛男国家安全保障局長と、中国共産党の楊潔篪政治局員が17日、中国・天津市で7時間に及ぶ会談を行った。日中国交正常化50周年に合わせた首脳会談を調整したとの情報が流れている。秋の重要な中国共産党大会の前後いずれかでとの見方もある。

先般、米国のナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問後、中国は、予定されていた日中外相会談をドタキャンし、大規模軍事演習を実施して日本のEEZ(排他的経済水域)内に弾道ミサイルを撃ち込んだばかりである。

岸田首相は6月に、「首脳会談を具体的に考えていきたい」と述べており、これまでの経過を踏まえたうえで、大局観にたって、対話の道を開くべきである。

(公明党代表)

【2022年8月31日(30日発行)付 夕刊フジ掲載】