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活動レポート

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ブログ「本音でズバッと」

首相は日程にメリハリつけて身体いたわる余裕を

2020.08.26

安倍晋三首相は24日、第2次安倍政権発足から連続在職日数が2799日となり、大叔父の佐藤栄作元首相の2798日を超えて、歴代最長を記録した。衆院議員や自民党総裁の任期があと1年余り残っているとはいえ、これまでの7年8カ月に心から敬意を表したい。

気になるのは、安倍首相の体調である。17日に慶応大学病院で「日帰り検診」を受けた。6月に検診をしているが、追加検診が必要となったといわれている。潰瘍性大腸炎という持病を抱えるなか、新型コロナウイルス対応で147日間も休みなく働き、疲労がたまっていた面もあるだろう。

これに対し、与野党議員から「もう限界だ」「早く交代すべきだ」「会見や国会もやっていないから、休む時間はたくさんあった」などと、非情な言葉や皮肉が浴びせられた。身命を賭(と)して激務に精励する首相の健康をあげつらう言動には見識を疑う。

今、国際社会は新型コロナ対応に本来なら協調が求められるところ、ともすれば分断や隙を突く動きもみられる。リーダーシップの揺らぎを増幅させて、これに乗じる動きを招くようなことは避けなければならない。

私は安倍首相に、これまで何度か「休めるときは、ゆっくり休んでください」といったことがある。しかし、首相は「そうさせていただきます」とは言ったことがない。それが、いつ何が起きるか分からない状況に備える、安倍首相の責任感なのだろう。

とはいえ、健康を保持するのも首相の責任である。リーダーとしての正確な判断を下すためにも、もう少し日程にメリハリをつけて身体をいたわる余裕を持ってもよいのではないだろうか。

安倍首相は24日にも慶応大学病院を訪れ、先週の検査結果を聞き、再検査を行ったという。首相は「体調管理に万全を期し、仕事に頑張る」と述べたが、再検査の良い結果を待ちたい。

合流新党は選挙互助会という批判を免れない

臨時国会開会を要求する野党が離合集散に動いている。かつての民進党が分裂してできた立憲民主党と国民民主党が、衆院選を見据えて合流する方向となっている。

思い起こすと、国民民主党の前身である希望の党は、「寛容な保守改革政党」や「現実的な安全保障政策」「憲法改正支持」などを記した政策協定書への署名・捺印(なついん)を求めていたという。

それとは相いれない日本共産党と選挙協力しようとする立憲民主党と合流することに、有権者の理解が得られるのだろうか。政策合意そっちのけの選挙互助会という批判を免れないのではないか。

国民民主党の代表として、合流協議を進めてきた玉木雄一郎氏は合流に不参加となり、党は分裂する結果となった。今後、玉木氏の動向も注目される。

内外の重要課題が山積するなか、政治に緊張感が求められる。

(公明党代表)

【2020年8月26日(25日発行)付 夕刊フジ掲載】