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活動レポート

ホーム活動レポート【対談】作家・佐藤優 × 公明党代表・山口なつお

公明新聞より

【対談】作家・佐藤優 × 公明党代表・山口なつお

2019.02.26

日本が進むべき針路や公明党の役割などについて、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏と公明党の山口なつおが語りあいました。※公明新聞2019年1月1日付け掲載記事を一部抜粋

山口なつお代表 平成の日本政治は、政権交代や衆参のねじれ、新党結成・解党といった試行錯誤を繰り返しました。その教訓として公明党は「政治の安定」が重要だと認識し、今日の自公連立政権に至っています。

佐藤優氏 平成という時代を思想面から整理すれば、中道主義が勝利した時代と言えます。平成の初めに、東西冷戦が崩壊したのは国際的な規模で中道主義が共産主義に勝利していく過程です。社会が変容し、公明党的な中道の価値観が周縁から中心に移ってきました。

山口 公明党にとっては、連立政権で政治の安定を担い、その役割に習熟してきた期間だったと思います。政治の安定は、連立政権として国民の信頼を保っていくことであり、より幅広い民意を受け止めて、合意を形成することです。公明党は、その役割を果たし、実績を積み重ねてきたと自負しています。

佐藤 確かに平成は、公明党の与党化の時代で、それは歴史の必然でしょう。公明党が強い影響を与えた消費税の軽減税率導入では、社会的に弱い立場の人たちに配慮し、税制の根本で「分断」をつくらないようにした。このように、私が望むのは常に公明党が与党でいることです。その方が民衆のためになるからです。

山口 立党精神を脈々と受け継ぎ民衆と対話貫く姿勢は不変

山口 話題は変わりますが、激動する国際情勢の中で政治が安定している日本の役割は、対話による多国間協調をリードすることだと考えています。公明党の理念である生命・生活・生存を最大限に尊重する人間主義を追求するところに、平和はあります。公明党は政党として政府にできない役割、交流を担うことに努めてきました。

佐藤 平和は、公明党の党員、支持者が一番大事にしてきた言葉です。山口代表の言葉からは、人間主義の価値観で現実的にどう生命を守り、平和を維持し、強化していくかを真剣に考えていることがよく分かります。それを国会議員や地方議員、党員も共有していることが公明党の強さです。

山口 20カ国・地域(G20)首脳会議やラグビーワールドカップといった政治、スポーツの国際交流が相次ぎます。世界に開かれ、世界の人を受け入れる日本へ、真の意味で国際化に向かう第一歩になるでしょう。そして日本の政治がさらに前へ進むには、新しい時代も大衆の“願い”を的確につかみ取ることが、より求められるはずです。

佐藤 全く同感です。私は、基本的には時代とともに大衆の思考は健全化し、良識へ向かっていると思います。一時的に逆風が吹いたとしても、人間主義に立脚し、平和をつくり出すことを大衆は必ず理解してくれると、私は楽観的に見ています。反対に、大衆を操作する対象として見るのは、大衆を蔑視した考え方です。私が公明党に良いイメージを持っているのも、その根を考えると、やはり大衆がいるからです。

山口 公明党には「大衆とともに」の立党精神が脈々と議員一人一人に受け継がれ、今も生きています。この「大衆直結」の姿勢は、今後も変わることはありません。

佐藤 人間主義の価値観で政策を創造し実現できるのが公明党

佐藤 次の時代も、より大衆を信頼していくべきです。政治家は政治のプロだから、その立場から言うべきことを言わないといけない。そこをきちんとやっていくためにも、大衆との相互関係、信頼関係を強化していくことが重要です。

山口 2018年に実施した「100万人訪問・調査」運動も、そうした取り組みです。大衆との膝詰めの対話の中でつかみ取った多様な政策の種を育て、大衆に実りとしてお返ししていかねばなりません。現場から紡ぎ出された大きな政策方針として、防災・減災・復興の政治の主流化、互いに支え合う「共生社会」の実現を掲げました。

佐藤 特に重要なのは、人々の心に響く政策です。社会の分断をつくらないことです。例えば、高校の授業料無償化を私立校にも拡大する。全国の学校給食を無償化していく。そうした子どもたちの教育環境を大切にしていく取り組みは、「教育の党」を掲げる公明党しか目が行き届かないのではないでしょうか。

山口 2018年は公明党の地方議員が長年、取り組んできた学校教室のエアコン設置について、国として予算を確保しました。公明党の国と地方のネットワークの力を大いに発揮して取り組んでいきます。

佐藤 ぜひ「教育の時代」を公明党が切り開いてください。子育てしているお父さん、お母さんたちが安心して次の世代を育てていけるような教育政策を期待しています。

山口 公明党の政策は、人間主義の理念に基づいています。特に生命の問題に公明党は敏感です。風疹流行の兆しを見逃さずに国に対応を求めたこともそうです。こうした公明党らしい特長は、どんなに時代が変わろうとも貫かないといけません。それが公明党への信頼につながっていきます。

佐藤 人間主義の価値観に基づいた政策を創造し、実現できる政党は、日本で公明党だけです。私も応援していきます。

さとう・まさる
1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。主任分析官としてロシア外交の最前線で活躍。近著に『21世紀の宗教改革』(潮出版社)がある。新聞、雑誌の連載も多い。