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手記 カンボジア耐爆実験視察報告

2012.05.07

視察団を結成しカンボジアを訪問~地雷除去機の耐爆実証試験を視察~

2006年、8月28・29の両日、私(団長)と伊藤渉、谷口和史両衆院議員は、カンボジアにおける地雷除去機実証試験を視察してきました。

今度の視察の目的は、政府が研究開発を支援してきた地雷除去機を植生地で実験することを調査するものであり、3年前の青森での国内実証試験、2年前のアフガニスタンでの乾燥地タイプの実証試験に次ぐ最終段階のものです。

地雷除去機・探知機の研究開発は、公明党が一貫して推進してきたものであり、私はすべての除去機実験を視察してきました。


爆発で耐久性を測る

実験は、外務省の研究支援無償資金を使うもので、運営はカンボジア地雷対策センター(CMAC)が行います。7月から9月まで地雷除去機、10月から12月まで地雷探知機の実験をカンボジア北西部のシェムリアップにあるサイトで行うこととなっており、私たちは、対人地雷除去機が万が一、対戦車地雷に触れたとき、エンジンや運転手がどの程度の損傷を受けるかを、8キログラムの爆薬を実際に爆発させて耐久性を測る試験に立ち会いました。

2社3種類の除去機の実験は概ね成功し、アタッチメント部分が若干の損傷を受けたものの、エンジン、オペレーションルームとも損傷を免れました。点検の直後、自力で移動し、基本的な操作にも支障は出ませんでした。周囲のいくつかの方向に一定間隔で風船を刺したかかしを立て、人に対する爆発の影響も類推できました。今後は、収集したデータを分析・検証し、改良を加えて一日も早く実用に供していくことが課題となります。


農民の定住化・平和の定着を

これらの除去機は数種のアタッチメントを付け替えることによって、地雷除去の後に宅地や農地を造成することもでき、肥料や作物の種まきもできます。既に、ニカラグアでは2台の日本製の除去機が活躍し、地雷除去後の土地がオレンジ、バナナ、コーヒーなどの畑に生まれ変わり、立派な収穫を村々にもたらした実績があります。

カンボジアでは、地雷原が植生豊かな荒蕪地(荒れはてた土地)であることが多いため、除去機を活用して農地として農民に渡せるようにすることが期待されます。日本の支援は地雷除去後の農民の定住化、農地の造成・農業指導等の経済開発を連続的に行う「平和の定着」をめざすものにならなければなりません。

CMACの説明によれば、カンボジアでは600万個もの地雷が埋設されており13年間で13%を除去したが、なお、毎年800人もの人が地雷・不発弾の被害に遭っているとのことであり、オタワ条約に基づく2012年の犠牲者ゼロをめざして安全で効率的な高性能除去機の導入が求められています。


日本にふさわしい国際貢献のあり方を考察

私が地雷除去に関心を持ったのは1991年にカンボジアとベトナム、92年にカンボジアを2回訪れ、生々しい地雷の犠牲者を目の当たりにしたときでした。以来、党が継続的に推進してきた地雷除去支援活動は日本にふさわしい人道的平和貢献としてさらに積極的に展開されるべきであります。

ともあれ、世界遺産アンコールワットをかかえるシェムリアップは、当時とは見違えるような発展をしていました。平和でありさえすれば観光地は栄え、大地は豊かな恵みをもたらしてくれるということを実感させられる視察となりました。

※このページは、公明新聞に寄稿した山口なつおの手記「カンボジア地雷除去機耐爆実験視察」をもとに作成されています。