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ブログ「本音でズバッと」

被災地に勇気 人間性への栄誉賞

2018.03.13

羽生選手に国民栄誉賞検討
安倍晋三首相は2日、韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手への国民栄誉賞授与を検討するよう指示した。

何しろ、この種目でソチ五輪に続く「2連覇」は、66年ぶりの快挙である。しかも、右足首のけがを抱えての偉業は、社会に明るい夢や希望をもたらした。3月11日で7年となる東日本大震災からの復興に力強いメッセージを届けた。

これから有識者会議で意見を聞いて、正式に決定する。フィギュアスケートでは初めて、冬季五輪選手でも初の受賞となる。23歳の羽生選手は、個人の受賞としては最年少になるそうだ。

私が注目するのは、羽生選手の成長ぶりである。子供のころからぜんそくに苦しみ、体を鍛える目的で運動を始めたそうだ。仙台市のリンクでの練習中に東日本大震災に遭い、小学校の体育館で避難生活を余儀なくされた。一時は「フィギュアはもう止めようか」と諦めかけたこともあったという。

しかし、気を取り直して、「自分が続けることが復興への力となる」との信念を持つようになった。このタフな精神力が、彼を一段と勝負強くさせた気がする。

ソチ五輪後も、GPファイナルで連覇を果たし、世界選手権で優勝し、ショートプログラム、フリーとも世界歴代最高記録を樹立した。この間に鍛え上げた技術と勝負勘は、五輪直前の「手負い」ならぬ「足負い」を乗り越えるのに十分だったのだろう。

決しておごらない謙虚な言葉遣い、被災者を思いやる復興への情熱、その人間性への栄誉賞でもある。国民の皆さんとともにお祝いしたい。

裁量労働制 厚労省は今度こそ「転ばぬ先の杖を」
国会は、舞台を参院に移し、連日の予算案審議が続く。「働き方改革国会」と銘打ったばかりに、裁量労働制をめぐる厚労省のデータ不備がやり玉に挙げられている。

衆院の審議で、本来、比較してはならないデータをもとに、裁量労働制を拡大する理由とするかのような説明が誤解を生み、安倍首相はこれらの答弁を撤回した。

その後も出るわ出るわ、不適切とされるデータは約500件にも上る。なぜ、小出しに不適切データが出てくるのか不思議でならない。厚労省は信頼を失墜したと言っても過言ではない。

安倍首相は、2018年度予算案の衆院通過に合わせて、「働き方改革法案」から裁量労働制に関する部分を削除するよう、与党の幹事長らと確認し、加藤勝信厚労相に指示を出した。さらに、裁量労働制の実態について厚労省がしっかり把握し、そのうえで議論をやり直したいとした。

妥当な決断である。「腐ったみかん」を放置すれば、みかん箱全部に広がる。国民の不信が法案の他の部分に広がっては「長時間労働の是正」や、「同一労働同一賃金の実現」など働く方々に必要な部分まで日の目を見なくなってしまう。

厚労省は、今度こそ丈夫な「転ばぬ先の杖」を用意してもらいたい。(公明党代表)

【2018年3月7日(8日発行)夕刊フジ掲載】