施政方針演説について記者団の質問に答える〜 節操ない「野党が逃げる」発言〜

施政方針演説について記者団の質問に答える〜 節操ない「野党が逃げる」発言〜

山口なつおは、1月24日夕、菅直人首相の施政方針演説について、国会内で記者団に対し、大要、次のような見解を述べた。

一、まさに欺瞞と変節に満ちている印象だ。中身は政治主導が破綻し、官僚主導に戻りつつある。具体的な政策項目が、まさに官僚が作文し、分類し羅列されているだけという印象を強く持った。特に社会保障の協議は、他党をあげつらいながら、肝心な民主党の考えをまったく述べず画竜点睛を欠く。

一、マニフェストを検証すると言っているが、事業だけではなく財源論も破綻しているのだから、検証し尽くして、その欺瞞性を国民にお詫びすべきだ。

一、「政治とカネ」で、われわれが政治家の監督責任を強化する政治資金規正法改正を提案し、首相は昨年、積極的に取り組むと言及されたが、まったくそのことに言及がなく、むしろ後退している。マイナスの変節と言わざるを得ない。

一、外交・安全保障は、日米や日中、日ロの2国間の外交で失敗を繰り返し懲りたのか、「2国間」ばかり強調し「多国間」について言及も構えもない。一国の首相として大きな視点を欠いている。

一、(社会保障について「野党が議論から逃げる姿勢も見える」との首相発言について)自分の考えも出さずに、「野党が逃げる」と言えるのか。その言葉自体が協議を呼び掛ける責任ある側として、あまりにも節操がない。初めから野党の姿勢を批判し、何か条件を付ける発言も、首相の独特の資質の表れだ。協議を作り上げようという真摯で建設的な姿勢に欠ける。

一、(来年度予算案の修正について)国会に提案前から「修正」を言うこと自体、信念に欠ける。いま修正にこちらから応じる余地はない。(それで民主党政権の運営が行き詰まっても)自ら招いているわけだから、その責任はまず民主党にある。結果として解散になっても、それを恐れずとの姿勢で構えを講じていきたい。