リオ五輪 日本選手団に感謝

掲載記事2016年08月24日 (水曜日)

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熱戦を繰り広げたリオデジャネイロ五輪が閉幕した。日本時間の22日午前8時から行われた閉会式は、カーニバルの街らしく、陽気で華やかな雰囲気に包まれた。

安倍晋三首相が人気ゲームのキャラクターに扮して登場する演出もあり、大会旗は、東京都の小池百合子知事に引き継がれた。いよいよ、2020年東京五輪を目指して新たなスタートが切られた。

競技を振り返ると、日本選手の活躍は目覚ましく、連日のメダルラッシュで大いに沸いた。メダル獲得数は、金12、銀8、銅21の計41個で、過去最多となった。

お家芸ともいえる体操、柔道、水泳が復活した。卓球やバドミントンでも新境地を開いた。女子選手の活躍も頼もしい。金メダルの半数は女子である。女子シンクロは復活の象徴といえる。

圧巻は、女子レスリングだ。伊調馨の4連覇は不滅の金字塔だし、新鋭3人の金メダルも明るい未来を感じさせる。吉田沙保里は惜しかったが、重圧に耐えての銀メダルは立派だ。世界の尊敬を集め、輝かしい後継の道を開いた存在感は、誰もが認める「心の金メダル」と言いたい。

印象に残るのは、男子体操団体の金メダルだ。予選ではミスが連発したが決勝で追い上げ、逆転勝利した粘りとチームワークは称賛に値する。内村航平の個人総合2連覇という実力の裏付けがあってのことだろう。

もう1つ、陸上男子400メートルリレーで、史上初の銀メダル、アジア新記録を獲得したことも忘れられない。100メートル9秒台が1人もいない日本チームが、米国やカナダを抑え、ウサイン・ボルト率いるジャマイカに迫ったのは快挙だ。たゆまぬ練習でアンダーハンドパスを磨き上げ、リスクを克服し、日本やアジアの人々に自信をもたらした。

日本選手の活躍は、メダルに届かなかった人も含めてドラマがある。伸び伸びとプレーし、支えてくれた人々に感謝する姿はすがすがしかった。

次回の東京五輪は「安全」「快適」「温かいおもてなし」を心がけ、五輪本来の「平和の祭典」にふさわしい大会となるよう、関係者が力を合わせることを期待したい。

尖閣周辺海域に侵入する中国公船、漁船 〜人道と国際法に従って毅然と対応を〜

最近、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海や接続水域に、中国公船や漁船の侵入が続いている。「漁船には100人以上の海上民兵が乗り込んでいる」との報道もある。11日には、中国漁船が、ギリシャ船籍の貨物船と衝突・沈没する事故があり、海上保安庁の巡視船が中国漁民6人を救助する事案も発生した。日本は、人道と国際法に従い毅然と対応すべきだ。

24日には日中韓外相会談が東京で開かれる。かつて、日中首脳は「東シナ海を平和・友好・協力の海にする」と約した。来年は日中国交正常化45周年を迎える。両国政府の大局観に立った冷静な努力が求められる。(公明党代表)

【2016年8月24日(23日発行)付 夕刊フジ掲載】

我が党は都政安定の要

掲載記事2016年08月10日 (水曜日)

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~小池都知事と「政府と都の連携」確認~

リオデジャネイロ五輪が開幕した。施設整備の遅れや反対運動、大統領の職務停止などで心配されたが、何とか予定通りに開催にこぎつけた。

南米大陸初の大会には、史上最多205カ国・地域のほか、初編成の「難民五輪選手団」も特別に参加した。開会式のテーマは「環境保護」だ。各選手が自然樹の種を鉢に入れ、緑の大きな五輪を描いた。移民国家ブラジルの歴史を題材に、先住民やポルトガル人のほか、日系移民を表現する演出もあり、情熱的で色彩感にあふれる式典となった。

日本は早くもメダルラッシュである。競泳の男子400メートル個人メドレーで萩野公介が金、瀬戸大也が銅とダブルで表彰台に上った。重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実、柔道は女子48キロ級の近藤亜美、同52キロ級の中村美里、同男子60キロ級の高藤直寿、同66キロ級の海老沼匡が、それぞれ銅メダルを獲得した。

番狂わせもあるが、日本選手団の今後の活躍が楽しみである。

第3次安倍再改造内閣が3日発足した。麻生太郎副総理兼財務相や、菅義偉官房長官、岸田文雄外相など骨格は維持し、公明党の石井啓一国交相も留任した。目玉は、稲田朋美防衛相、世耕弘成経産相、丸川珠代五輪相などの若手である。

稲田氏は、東京都の小池百合子知事に次ぐ2人目の女性防衛相であり、女性活躍の象徴といえる。女性自衛官も増えており意義のある起用である。政調会長を経験した広い視野を生かし、挑発的な質問に乗らないように頑張ってもらいたい。

世耕氏は、官房副長官としての豊富な経験と広報センスを生かして、日本経済の国際競争力をリードしてくれるだろう。丸川氏は、組閣の翌日、リオ五輪の開会式に向かった。小池氏と、東京五輪組織委員会の森喜朗会長(元首相)の間で、痩せる思いかもしれない。

新任閣僚には、政策通のベテランも多い。「大臣適齢期」が多すぎて、報いきれないのが実情だろう。安倍首相は党首会談で「人事は苦労します。山口代表も同様でしょう」と言われた。「然り」だ。

自民党役員人事は重厚な顔ぶれとなった。二階俊博幹事長は、公明党とも縁が深い。細田博之総務会長は、選挙制度に精通している。茂木敏充政調会長は、選対委員長の苦労が報われた気分だろう。留任の高村正彦副総裁を中心に、公明党とともに、連立政権の歯車を滑らかに回したい。

小池氏は8日、就任あいさつのため公明党本部を訪れ、私と石田祝稔政調会長が出迎えた。会談では、東京五輪・パラリンピックの成功に向けて連携していくことで一致した。私からは「都政安定の要は公明党」とアピールし、「大局観に立った政府と都の連携が重要だ」と確認し合った。(公明党代表)

【2016年8月10日(9日発行)付 夕刊フジ掲載】

東京は「課題の宝庫」

掲載記事2016年07月27日 (水曜日)

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新都知事、都民の生活課題に取り組む姿勢が重要

東京都知事選(31日投開票)も、いよいよ最終盤を迎える。先週末には各種世論調査が行われたが、おおむね、「小池百合子元防衛相が一歩リード、次いで増田寛也元総務相、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が追う」という展開である。序盤と比べ、増田氏が追い上げ、鳥越氏が伸び悩んでいるとの分析もある。

鳥越氏について、読売新聞や産経新聞は、週刊文春のスキャンダル報道が影響していると示唆している。鳥越氏側は「文春記事は事実無根」と主張している。ジャーナリストであればこそ、刑事告訴だけでなく、正々堂々と言論で対抗する姿を有権者に見せてほしいものである。

増田氏は、民間人であるから政治資金を扱うことがなく、その点で問題になることがないのが、強みである。実直なところも取りえであり、今の都政に求められているものでもある。パフォーマンスは、はっきり言ってうまくない。

私は、増田氏を党で推薦した際、「23区は人口も多く、ユニークな都区制度が注目されるが、東京には三多摩や伊豆・小笠原の離島があることをしっかりインプットしてください」と伝えた。そのことを踏まえて、多摩地域の遊説にも力を入れているようだ。時間の関係で行くのは無理かもしれないが、離島の人たちもジッと目をこらしていることを忘れてはならない。

東京都は「課題の宝庫」と言ってよい。恵まれた税収を、まず都民のためにどう生かすか。国政プロパーの課題に目をそらせてはならない。何よりも、市区町村と連携して、都民の直面する待機児童や介護サービスなどの問題解決に具体的な政策を訴え、そのために国にもの申す。そうした都民の生活課題に真摯(しんし)に取り組む姿勢が最も重要である。

さて、参院選後の臨時国会が、8月1日に召集される。安倍晋三首相は3日にも内閣改造を断行するといわれている。7月11日に行った党首会談で、安倍首相は「外交など政治日程の難しい調整を経たうえで相談する」と述べていた。

落選した一部の閣僚などの交代はやむを得まい。何よりも、安定した布陣を期待したい。参院選で、与党は、消費税率引き上げ再延期を問い、今後、道半ばのアベノミクスをさらに加速し「成長と分配の好循環」を進めると約束した。これを実行する内閣の体制でなければならない。

改造までには、秋の臨時国会以後に備えて、経済対策を政府・与党で決定する。そこには、年金受給資格を得る期間を短縮する「無年金対策」などアベノミクスの効果の及んでいない人々への対策も入れ込みたい。

9月に召集される臨時国会では、経済対策を実施するための補正予算や、消費税率引き上げ再延期法、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)関連法などの審議が最重要課題となる。

それらを乗り切り、安倍首相の胸中にある課題を進める改造の準備やいかに。まだ、具体的な相談はない。(公明党代表)

【2016年7月27日(26日発行)付 夕刊フジ掲載】

都政の停滞を打破できるリーダーを

掲載記事2016年07月13日 (水曜日)

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今回の参院選で、自民、公明の与党は、消費税率引き上げ再延期について「国民の信」を問い、改選議席の過半数61議席を目指し、大きく上回る70議席を獲得した。

公明党は、選挙区で過去最多の7、比例区と合わせて14の過去最高の議席を得た。非改選11を足して25議席となり、参院の1割を超える陣容となった。雨の中、暑い中、ご支援いただいた皆様に感謝申し上げたい。

11日には、安倍晋三首相らと与党党首会談を開いて、自公選挙協力による勝利と国民からの信任を確認した。

そのなかで、秋の臨時国会をメドに、世界経済のリスクに対応し、内需をしっかり支える総合的で大胆な経済対策を決め、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)関連法案も早期に成立を図ることとした。

選挙中も訴えた農業輸出拡大や、観光インフラ整備、熊本地震の復興を含む防災対策を経済成長に生かす。加えて、税収増などのアベノミクスの成果を、保育や介護の受け皿拡大と、保育士や介護福祉士などの処遇改善に生かす、「成長と分配の好循環」をつくり上げる政策展開が重要だ。

特に、党首討論で安倍首相とやりとりした、年金受給資格の取得期間を25年から10年に短縮する「無年金者対策」は、消費税率引き上げ再延期にかかわらず、財源を確保して早期に実現すべきである。

また、18歳選挙権の実施に伴い、関心の高い「無利子奨学金」の拡大や「給付型奨学金」の創設も進めたい。

これらを経済対策に盛り込んでいくことを検討することとした。

内閣改造も安倍首相の視野にあるが、外交など政治日程との難しい調整もあり、いずれ相談を受けることになろう。

憲法改正については、「衆参の憲法審査会で落ち着いて議論を深める」ことで一致した。何をどう変えるか、まったく議論が集約されていない。改正の発議は国会しかできないのだから、国会に議席を置く全ての政党や政治家が議論を深める責任を負っている。

「与党」は政府を運営する枠組みであり、憲法改正の合意を進める枠組みではない。落ち着きのいい合意形成には、比較第2党すなわち野党第1党の対応が鍵を握ることになろう。

参院選を終えて、東京都知事選(31日投開票)に関心が移った。自薦他薦、多くの名前が取り沙汰されている。

14日の告示が迫るなか、岩手県知事や総務相を務めた増田寛也氏が11日、出馬を表明し、公明党東京都本部に推薦を願い出た。都本部は高木陽介代表に対応を一任し、12日の党常任役員会で検討し方針を決める。

「政治とカネ」に透明感があり、都政の停滞を打破し、都議会や政府と協調して、都民の福利を向上させ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを成功に導く、そのようなリーダーシップの取れる人がいい。(公明党代表)

【2016年7月13日(12日発行)付 夕刊フジ掲載】

中国海軍の接続水域侵入、毅然かつ冷静に対処を

掲載記事2016年06月14日 (火曜日)

2161_001.jpg中国海軍のフリゲート艦1隻が9日午前0時50分ごろ、沖縄県・尖閣諸島周辺の「接続水域」に、同国の軍艦として初めて侵入する事態が発生した。政府は、中国艦艇の行動は「緊張を一方的に高める行為」であるとして、複数の外交ルートで退去を要求した。

しかし、これに応じないことから、外務省の斎木昭隆事務次官は異例ともいえる同日午前2時ごろ、程永華駐日中国大使を同省に呼んで、「重大な懸念を表明」して抗議し、「わが国の接続水域から直ちに出域するよう」強く求めた。

これに対し、程大使は「抗議は受け入れられない。ただ、緊張のエスカレートは懸念しており、中国政府に至急伝える」と応じた。ようやく、同日3時10分ごろ、中国艦は出域した。

国際法上、海の領土である領海(沿岸から12カイリ=約22・2キロ)での犯罪などを予防的に取り締まるため、領海のさらに外側12カイリ以内で『接続水域』を設定することが認められている。

領海ではないので「航行の自由」は認められている。現に、中国艦が侵入したころ、ロシアの軍艦3隻も付近の「接続水域」を航行していた。ロシアは尖閣諸島の領有権を主張しておらず、格別に問題視はされない。

「中国艦の初侵入」だから問題になるのだ。尖閣諸島は「歴史的にも国際法上も、わが国固有の領土」であり、「実効支配」を継続してきた。近年、中国は領有権を主張し、「海警」などの公船がたびたび日本の領海に侵入し、海上保安庁の巡視船が退去を求めてきた。

中国も、さすがに軍艦の入域は控えてきたが、それを破って「接続水域」に入り「領海」に近づくとなると、極度に緊張が高まる。万が一、「領海侵入」となれば、海上自衛隊が「海上警備行動」などを取らなければならず、不測の事態を招きかねない。

あえて緊張を高める挑発的行動は厳に慎まなければならないし、これ以上、エスカレートさせることは避けなければならない。政府は、わが国の領域を断固として守り抜く姿勢で、毅然かつ冷静に対処する必要がある。米国をはじめとする国際社会と連携して、「緊張を一方的に高める行為」を行わないよう求めていくべきである。

中谷元(げん)防衛相は今月初め、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で、中国側に、訪中による防衛対話を申し入れた。軍の偶発的衝突を防ぐための「海空連絡メカニズム」をつくり上げる合意を急ぐべきだ。両国は、多層的な対話と交流を深め、緊張を和らげる努力を怠ってはならない。

舛添知事、15日にヤマ場

さて、東京都の舛添要一知事は、「政治とカネ」の疑惑をめぐる都議会の追及で、出処進退を問われる事態になりつつある。これだけの不信感を招いたことに、内心じくじたるものがある。13日の総務委員会では、ついに都議会公明党も「辞職」を迫った。知事不信任案も取り沙汰されており、15日にはヤマ場が訪れそうだ。(公明党代表)

【2016年6月15日(14日発行)付 夕刊フジ掲載】

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