安定した政権運営、自公結束し誠実に進めていく

掲載記事2017年11月02日 (木曜日)

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先の衆院選は、自公与党が衆院定数の3分の2を超える議席を獲得し、勝利した。定数が10議席減るなかで、与党が解散前とほぼ同等の議席を占めることができたのは、国民が、これまでの実績と政権運営を評価した上で、安定した政権で、直面する難局を乗り切ってもらいたいとの期待の表れと受け止めたい。

野党が、与党に対抗する新たな結集軸を作り出すかに見えたが、その後、分裂と混乱に陥り、国民は冷静な審判を下したように思われる。

雨が多く、動きにくい選挙戦だったにもかかわらず、選挙協力も重ねた上で、懸命なご支援をいただき、自公与党を勝たせていただいたことに心から感謝したい。

与党勝利とはいえ、議席が増えたわけではなく、公明党は議席を減らしている。自民党でも「高揚感はほとんどない」という議員もいる。肌で感じる支持と議席数のギャップは、選挙制度によるところもある。冷徹に、結果を振り返り、さまざまな教訓を引き出すことが今後のためになる。

選挙が明けた23日、自公党首会談を行い、「政権合意」を結んだ。

まず、「選挙結果に決しておごることなく、謙虚な姿勢で真摯(しんし)な政権運営に心がける」ことを確認した。最終的には、多数決で意思決定する議会政治であるが故に、今後最も問われるのはこの点にあるからだ。

また、国民の期待に応えるためには、選挙で訴えた政策を、誠実に実現することだ。

北朝鮮問題への対応、力強い経済再生、全世代型社会保障の構築、復興・災害対策の強化などの方向性を約した。

さらに、憲法改正については、内閣が憲法を尊重し擁護する義務を負っていることを前提に、両党が、衆参両院の憲法審査会で審議を促進し、国民的議論を深めることを通じて、合意形成に努力することとした。

今後、野党が衆参でどう対応するのか不透明な中、国民の幅広いニーズを受け止め、安定した政権を運営していくためには、公明党の役割はますます重要である。自公結束して、誠実に進めていきたい。

来月5日、ドナルド・トランプ米大統領が初来日する。日本を最初に、韓国、中国、アジア太平洋経済協力会議(APEC)議長国のベトナム、東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のフィリピンなど、アジアを歴訪する。

訪日は、緊迫する北朝鮮問題など国際社会が直面する課題を議論し、日米同盟の強固な絆を世界に示す絶好の機会である。中国も習近平新体制を固めたばかりである。このタイミングこそ、このたびの衆院選で与党が安定した政権基盤を獲得できたことの大切さを噛み締めるときなのである。(公明党代表)

【2017年11月1日(31日発行)夕刊フジ掲載】

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