世界に示せた日米同盟の固い絆

掲載記事2017年11月15日 (水曜日)

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ドナルド・トランプ米大統領が5~7日、来日した。私は、最後の公式日程である「夕食会」に同席した。

安倍晋三首相は、乾杯のあいさつで、日米首脳が「ゴルフ外交」からスタートしたことに言及した。日本の首相が外国の首脳とゴルフをするのは自分が初めてではなく、首相の祖父である岸信介首相が訪米の折、ドワイト・アイゼンハワー米大統領とゴルフをしたのが最初だと披露した。

安倍首相は「好きな相手だからこそ、一緒にプレーし、より親密な関係をつくることができる」とゴルフ外交の効用を語った。トランプ氏も、ゲストで、日本ゴルフツアー機構会長の青木功さんを引き合いに、「パットの名手だが、誰もマネはできない」とたたえた。

両首脳がゴルフを通じて信頼関係を深めることができたなら、それもよしだ。

夕食会は、入れ代わり立ち代わり、トランプ氏のもとへ来賓が近寄り、あいさつを交わし、トランプ氏も気軽に写真撮影に応じて、大いに盛り上がった。

私は、隣席のメラニア大統領夫人に、先立って来日した長女のイバンカさんが、女性活躍に関する講演を行ったことに謝意を述べた。話す相手にきちんと顔を向けて、しっかり視線を合わせて対話する夫人の姿が印象的だった。

会食や会談を重ねて、日米同盟の固い絆を世界に向けて示すことができた。朝鮮半島情勢が緊迫するなか、意義ある来日だった。

1日から始まった特別国会だが、来月9日までの会期を与野党で合意し、いよいよ17日には安倍首相の所信表明演説が行われる。衆院選後初めての国会で、首相指名を経て組閣した首相であるから、新たな政治の方針を国会に示すのは当然のことである。

特に、解散で問うた「人づくり革命」や「全世代型社会保障」に、国民の信を得たことで、年内に消費税を主な財源として教育負担の軽減を図る2兆円の政策パッケージをつくる。予算を編成するという方向を決めたのだから、与野党の議論を経るべきである。

文科省の審議会は10日、林芳正文科相に対し、学校法人「加計学園」の獣医学部を新設する計画を「可」と答申したと発表した。近く、林氏が「認可」を最終決定し、来年4月開学が決まる。

野党と一部メディアは、相変わらず「答申にそって認可されても疑惑は残る」と訴えている。政府与党は「選挙結果に決しておごることなく、謙虚な姿勢で真摯(しんし)な政権運営に心がける」と記した政権合意に照らして、丁寧な対応が必要である。

衆参の文部科学委員会や予算委員会でも、質疑の機会を設けて建設的な議論を行うとともに、政府が説明責任を尽くすことを期待したい。(公明党代表)

【2017年11月15日(14日発行)夕刊フジ掲載】

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