信頼回復へ

掲載記事2017年07月19日 (水曜日)

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国民が納得する説明責任果たせ

このところ、内閣支持率が下げ止まらない。先々週の週末に行った読売新聞や、朝日新聞、NHKなど大手メディアの世論調査では、軒並み30%台まで下落した。

「森友・加計学園問題」や、「稲田朋美防衛相の失言」「豊田真由子衆院議員の暴言・暴行」などの不適切な言動が複合的に影響しているものと思われる。

これらの要因は、2日の東京都議選投票日の前から存在し、支持率下落とともに自民党惨敗をもたらした。この結果で、お灸を据えようという有権者は留飲を下げたかに思われた。

安倍晋三首相は、真摯(しんし)に説明責任を果たす姿勢を打ち出し、これに応じて国会は、10日に「加計学園」問題で閉会中審査を行うことを決めた。

それにもかかわらず、下落は続く。ただ事ではない。衆参で内閣・文部科学両委員会の合同審査を実施したものの、議論は平行線。世論はまず、安倍首相自身が説明責任を尽くす姿を見たいのだ。

私は13日、公明党の全国県代表協議会で、「政府は引き続き国民の疑問にしっかりと説明責任を果たし、国民の信頼を回復しなければならない」と述べた。この日、安倍首相の判断で、自ら出席する予算委員会の閉会中審査に応じることが決まった。

もちろん、政府内には「新しい材料がない中で、平行線を打破できるか確信が持てない」とか、「稲田氏など、他の閣僚も追及されて内閣全体のイメージダウンを招きかねない」など懸念する声もある。

しかし、「指摘があればその都度、説明責任を果たす」と述べた安倍首相が、その後、説明する機会を持たずに国民が納得するはずがない。3日の与党党首会談の際も、安倍首相は予算委員会に出席する用意があることを示していた。

この際、24日の週で調整している予算委員会の機会を生かして、与党の質問時間をできるだけ多く確保して、「森友・加計学園」問題に関する政府の整理された総合的な説明を徹底的に行うことが重要である。野党の質問にも真摯に誠実に対応してもらいたい。

他方、安倍首相は、局面を転換し、国民の信頼を取り戻すため、8月初旬に内閣改造を断行する意向を示した。近く、与党党首会談を行ってその思いのうちを確認したい。

確かに、閣僚を入れ替えて、人心一新を図ることも一案である。だが、新たなリスクを抱え込むようになっては元も子もない。適材適所で信頼を取り戻せる布陣を、ぜひ期待したい。

改造もさることながら、やはり支持率挽回のためには、安倍首相の人間関係に絡めて行政手続の適否が課題とされているのであるから、安倍首相自身が説明責任を果たし、「森友・加計学園問題」を誠実に解決していく姿勢が本筋である。

この試練を乗り越えて、内外の山積する課題に1つひとつ結果を出していくことが、国民の信頼を取り戻す王道である。しっかりと政権を支え、政治の安定を保つ役割を担っていきたい。(公明党代表)

【2017年7月19日(18日発行)夕刊フジ掲載】

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