中韓との関係改善のため全力サポート誓う

掲載記事2015年10月21日 (水曜日)

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このたび、公明党代表団を率いて、ソウルと北京を相次いで訪問した。日韓、日中の関係改善の流れを、いっそう確かなものにするために、与党として首脳会談の環境を整える役割がある。安倍晋三首相が、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と、中国の習近平国家主席に宛てた親書を預かっての旅となった。

朴大統領は親書を受け取った後、「韓中日首脳会談も予定されており、三国関係、そして、韓日関係が発展する契機になってほしいと思う。ソウルで安倍首相とお会いできることを楽しみにしている」と語った。

慰安婦問題などの提起もあったが、私からは「両国間にはさまざまな課題はあるが、双方の政府の努力と強い意志が解決につながる。国会、特に与党は、政府間で達した合意を支えるべきである」と述べた。

朴大統領の穏やかな笑顔と芯のある語り口からは、関係改善への強い意欲が感じられた。

中国では、まず盧溝橋にある「抗日戦争記念館」に2度目の訪問をした。日本のジャーナリストから今年のお盆過ぎ、「展示内容が変わっていますよ」と聞いたので、自分の目で確かめようと思ったからだ。注目したのは、国交正常化後の日中関係発展の展示だ。

2010年の訪問時と変わっていたのは、昨年の北京APEC(アジア太平洋経済協力会議)で、安倍首相と習主席が握手を交わした写真が解説付きで加わっていたことだ。私と習主席(=当時は総書記)が13年1月に会談した写真も並んで展示されていた。安倍首相による「戦後70年談話」が出された後も、この展示が継続している。

館長の求めに応じて、私は記帳簿に「歴史を忘れず、平和を誓い、未来を創る」と記した。両国が力を合わせて、創造的に未来を建設していくことが大切だ。

北京でのアジア政党国際会議で、私はスピーチを行った。その後、習主席はグループ会見に臨む出席者代表を握手で迎えたが、私と最も長く言葉を交わした。安倍首相の親書を手渡して、「東京の桜をご覧いただきたいと願っています」と伝えた。習主席は、通訳の言葉を聞きながら、にっこりとうなずいていた。

日中韓それぞれのリーダーが、対話を重ねていくことこそ、信頼と安定をもたらす基礎である。今後の努力を期待したい。

海外訪問中に、第3次安倍改造内閣がスタートした。内閣の骨格を担う主要閣僚9人は続投となり、「新3本の矢」を射る推進力として9人を新任とした。

注目の「1億総活躍担当相」には、加藤勝信氏が抜擢された。官房副長官として発揮した、手堅い手腕とバランス感覚が生きるといい。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の大筋合意に絡む国内対策で、農政に明るい森山裕農水相の起用も期待される。

わが党からは、石井啓一国交相が、前任の太田昭宏氏からバトンタッチした。旧建設省出身で、政調会長を6年間務めた幅広い政策通であり、次世代の担い手でもある。

政府与党、気合一新で国民のために働きたい。

平成27年(2015年)10月21日(20日発行)付 夕刊フジ掲載】

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