内閣改造

掲載記事2014年09月10日 (水曜日)

女性が活躍できる環境の整備に期待

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安倍晋三首相は3日、自民党役員人事と内閣改造を相次いで断行した。

党役員人事では、幹事長に総裁経験者の谷垣禎一氏を抜擢する異例の内容である。役員そろって公明党へあいさつに来られたとき、私は思わず「率直に言ってびっくりしました」と言ってしまった。

自民党は幹事長経験者が総裁・総理になっていく慣例であり、安倍首相もその道をたどっている。総裁まで登り詰めた人を幹事長にするのは初めてだ。安倍首相は「谷垣さんは野党時代の苦しい3年間、党をまとめ上げて、政権奪還の道筋をつけた手腕と信頼感は絶大です」と述べ、今後の統一地方選、国政選挙の牽引役を期待した。

谷垣さんは「社会保障と税の一体改革」を合意した当事者であるとともに、以前、中国の習近平国家主席と会談したこともある。こうした個人の経験や力量、内閣と与党のバランスなど、安倍首相の深い配慮があり、谷垣さんとしての受け止めもあると思われる。

自民党は、高村正彦副総裁、二階俊博総務会長などをはじめ、重厚な布陣となった。新鮮な紅一点、稲田朋美政調会長を含め、わが党とともに連携を密にして改造内閣を支えていきたい。

内閣改造は、党首会談の後、組閣本部を設置して行われた。安倍首相が1人ひとりに「指示書」と呼ばれる、内閣全体の目標を示したものと、閣僚それぞれの仕事や役割を示した2種類の書面を渡していく。各閣僚候補は、緊張の面持ちで決意を込めて受け取る。われわれ与党幹部は、祝福と期待のまなざしで見守っている。こうして、改造内閣はスタートした。

このたびの改造の狙いは2つある。

まず、政権合意の優先目標である経済再生や被災地復興を進め、社会保障と税の一体改革を着実に実行することだ。太田昭宏国交相をはじめ担当閣僚を留任させたのはそのためである。

次に、新しい課題を推進することである。地方の創生や女性の活躍、さらに、安保法制の整備や沖縄の基地負担軽減に挑む。特に、経済の好循環を全国津々浦々に及ぼすため、地方創生担当相に石破茂前幹事長を据えたところは「改造の目玉」であり、大きな期待がかかる。

また、女性活躍大臣に有村治子さんが就任したのも、過去最多タイの女性閣僚5人を起用した象徴として、安倍首相の思い入れがこもる。家庭や地域、企業や役所など社会のあらゆる場で女性の力や可能性が発揮できる環境を整えることは、これからの時代の鍵となろう。

今週末には、「女性が輝く社会」の国際シンポジウムが開催される予定であり、世界で活躍する女性が日本を訪れるのも楽しみだ。

このような改造や役員人事は世論も好感している。それだけに、国民の期待する結果が問われることを肝に銘じたい。

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