サッカー日本代表に期待〜集団的自衛権は国民の理解を得て〜

掲載記事2014年05月28日 (水曜日)

140527zubatto.jpgサッカー界最大のイベントであるW杯ブラジル大会が6月12日から開催される。日本の5大会連続出場は、あの21年前の「ドーハの悲劇」を乗り越えての堂々たるものだ。忘れもしない1993年10月、カタールのドーハでのアジア最終予選イラク戦で日本代表は試合終了間際のロスタイムに失点し、初出場を逃した。

ザッケローニ監督率いる今回の日本代表は、過去最多代表、23人中12人が海外組だ。強豪ひしめく欧州チームで鍛えられたスピードと豊富な運動量を生かし、Jリーグの精鋭と歯車が噛み合えば、予選リーグを突破し、ベスト16以上を十分狙える。

この間、日本のサッカー界は、着実にすそ野を広げた。実業団に代わってJリーグが誕生し、育成資金調達のためにサッカーくじも作られた。今年からJ3が加わることになり、6年後の東京五輪も追い風となって、厚みを増してきた。

私の地元、東京都葛飾区にはサッカー漫画のベストセラー「キャプテン翼」の作者、高橋陽一さんが住んでおり、人気キャラクターの銅像が街角をにぎわしている。そのためか、20年前と比べ、少年スポーツ大会の参加はサッカーチームが最多となっている。

ちなみに、日本が初出場した98年のW杯フランス大会で、国際A級審判員の岡田正義氏が採用したホイッスルは、葛飾区の「野田鶴声社」で作られたものだ。これまでの大会で何度も公式採用されている。観衆のどよめきのなかでも鋭い音が通る、中小企業の生み出した世界水準である。

思い出すのは、2010年の参院選の第一声だ。私はこの「野田鶴声社」のホイッスルを吹き、06年W杯ドイツ大会で採用された「レッドカード」を突きかざして、当時の民主党政権に退場を迫った。

いよいよ、ザック・ジャパンは、鹿児島・指宿での事前合宿を終え、埼玉でキプロス代表と壮行試合を行う。地中海チームのキプロスを予選リーグで当たるギリシャに見立て、合宿の成果を存分に試してもらいたい。

先週の20日から、集団的自衛権の行使容認に関する与党協議が始まった。

安倍首相は、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の報告書を受け、今後の議論の方向性を、①グレーゾーン事態②PKOなどの国際協力③集団的自衛権の限定的行使―の3つに分類し、立法措置の検討を与党協議に委ねた。そして、与党協議の結果に基づき、改正すべき立法措置の方向性を閣議決定するとした。

これを受けて、与党の協議者は、政府に具体的事例を出させて、グレーゾーン事態から議論を始める。事例に沿って、安全保障上の必要性や現行法制の課題などを、結論ありきではなく、国民の理解を得ながら検討する必要がある。

 

 

 

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