ソチ五輪〜一番感銘受けた葛西選手〜

掲載記事2014年02月26日 (水曜日)

本音でズバッと第44回photo.jpgソチ・オリンピックが、冬季五輪としては最多の88の国と地域が参加し17日間にわたる熱戦を繰り広げて閉幕した。日本選手団は長野大会を除く海外の大会で過去最多となる8個のメダルを獲得し、男女とも感動のドラマを展開した。心から健闘を讃えたい。

何といっても、羽生結弦選手の男子フィギュアスケート初の金メダル獲得は見事だ。若さがキレとスピードを生み、しなやかさも備わってショートプログラムは世界歴代最高得点をたたき出した。

浅田真央ちゃんはメダルこそ逃したものの、10人ごぼう抜きのフリーは口惜しさと執念を思い切りぶつけての会心のスベリで全ての日本人に感動を与えた。スノーボード女子パラレル大回転で銀メダルに輝いた竹内智香さんの努力には頭がさがる。ラストチャンスに賭け、スイスナショナルチームの門戸をこじ開けて稽古をつけてもらい、筋トレを積み重ねての結果である。

スノーボード男子ハーフパイプでは平野歩夢選手が銀、平岡卓選手が銅と今大会初メダルをもたらした。15歳の平野選手はメダル獲得最年少記録だ。

私が一番感銘したのは、葛西紀明選手の男子スキージャンプである。ラージヒルの銀も立派だが、団体の銅も素晴らしい。レジェンドと呼ばれる41歳は働き盛りのいぶし銀だ。諦めないで精進を重ねればいつか必ず願いはかなう。最年長記録の葛西選手は、最年少記録の平野選手から見れば「お父さん、ついにやったね!」といったところだろう。葛西選手が、団長として若手をまとめ、明るく励まして力を引き出す姿はさすがに年の功だ。

世の働き盛りのお父さん!あなたも職場で、家庭で、レジェンドの存在感を発揮してみてはいかが?

オリンピックの余韻のなかで、ソチ・パラリンピック大会が続く。ここでも、日本選手団の活躍を期待したい。

次の冬季五輪は韓国のピョンチャンで開催される。その2年後の2020年は東京での夏季五輪だ。東アジアで相次いで行われる冬夏五輪を日韓の協力で成功させたいものだ。ソチ五輪開会式に、先進国首脳が欠席する中、国会日程の協力をえて出席した安倍晋三首相。その意気込みで、2020年東京五輪をオールジャパンの盛り上がりにつなげたい。

このところ、安倍首相の周辺で、誤解を招く言動が相次いでいる。衛藤晟一補佐官が「われわれが(米国に)失望だ」と語ったことや、本田悦郎内閣官房参与が米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで「日本が力強い経済を必要としているのは、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだ」と語ったと報じられたことなどである。

安倍内閣が高支持率を維持しているのは、国民の経済再生や復興加速への切なる期待のなか、多くの人々に支えられているからだ。それをわきまえない気の緩みとも言えるし、「ひいきの引き倒し」になるような言動は慎まなければならない。

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