インド訪問で実感...両国の将来に大きな期待

掲載記事2014年01月15日 (水曜日)

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新年5日から1週間、インドを訪問してきた。インド政府の招聘(しょうへい)によるもので、マンモハン・シン首相をはじめ、アンサリ副大統領やクルシード外相らと会談の機会をいただいた。

インドは以前から大変親日的な国である。シン首相の言葉を借りれば「インド人は、日本人を高く評価しており、すべての人が日本との親密な関係に賛同している」となる。その下で、この10年間、両国は「戦略的パートナーシップ」として、政治安保対話、経済連携を強化してきた。

シン首相が4年前に訪日した際、当時、野党党首であった私に対し、「貧富の差をなくし、教育を普及させ、病気を克服することが政治の目標だが、それを進めるには経済成長のベースが必要だ」と語っていたことを思い出す。

インドは近年、目覚ましい経済成長を続けてきた。それを支えた日本の支援が2つある。円借款の供与と、製造業中心の企業進出である。

シン首相は「インドは円借款の世界最高額をいただいており、高く評価している。地下鉄建設が大都市で進み、大手自動車メーカーの進出により、自動車の普及を後押しした」と、日本への謝意を述べていた。

デリー地下鉄に試乗した。人の大量輸送がなされ、渋滞緩和や大気汚染防止にも効果があることを実感した。駅の一角に日本の円借款で進められた事業であることが表示されていた。

日本車の現地生産も、早くから進出したスズキをはじめ、トヨタ、ホンダ、日産などが拠点を持っており、日本車のシェアは50%を超えている。

日本は現在、デリーとムンバイ間、バンガロールとチェンナイ間に大産業回廊をつくる構想に協力している。インフラ整備と製造業を中心に、中小企業を含めた産業形成がかみ合っていけば、将来に期待が持てる。百聞は一見に如かず。私はデリーのほか、ムンバイとバンガロールも訪問し、日本企業進出の実態、現地のニーズや課題もつかんできた。

シン首相は「日本との多角的な関係の発展を公明党の訪問が加速させる。公明党の政治的役割、草の根ネットワークはよく知っている」と語ったうえで、「インドが貧富の差をなくし、教育の質を高め、経済成長していく姿をぜひ見てほしい」と訴えていた。

昨年の天皇皇后両陛下のご訪問は大成功だった。今月末の「共和国記念日」の主賓として、安倍晋三首相が訪印することも歓迎されている。将来、振り返って「あのときから大きく変わった」といわれるような両国関係の発展に寄与したい。

さて、東京都知事選が近づいてきた。2020年東京五輪を招致した知事が金銭疑惑で辞職したのだから、五輪準備を推進し、金銭疑惑を持たれない候補が一番だ。「脱原発」は都政が責任を負えるテーマではない。福祉や教育で国より先進的なものを期待したい。そんな人物を都民は望んでいる。

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